人間の心を、5つに分けて見ていきます。A(きびしい親)、B(やさしい親)という親の部分が2つ、C(合理性)、そしてD(自由気ままな子供)、E(他人の評価を気にする子供)という子供の部分が2つの5つです。
自分のグラフが、以下の性格の10タイプのどれに近いかを調べてください。完全に一致しなくても、おおよそ似ているもので結構です。性格分析の読み方を参考にしながら、解説をお読みください。
ただ、この性格分析が目的にしているものは、単にグラフに当てはめるというようなものではなく、「性格とはどういうものか、なぜ性格に振り回されるのか」を理解し、性格から自由になることです。この点をくれぐれも忘れないようにしてください。
性格分析の読み方
性格は作られるもの 自動車にたとえれば |
A(きびしい親) B(やさしい親) C(合理性) |
D(自由気ままな子供) E(自己防衛本能) |
あなたの性格のグラフ |
◆性格診断の正しい学び方
性格の診断は、自己流では誤解ばかりになり、逆効果になることもあります。以下に幾つか例を出しています。正しい学び方を、本当の自分を生きるための心身医学で詳しくお話していますので見てください。
a.「仮面さん」の場合
何十年も生きていると、自分で自分の性格を変えようとするものです。
意識的であればまだ良いのですが、無意識になっていると、どんなに勉強しても「他人の性格」を解決しようとしているだけですから、全く効果が上がりません。
b.混合タイプの場合
本当の自分の性格には違いないが、二つのタイプが混合している場合です。これは、良くあることです。10のタイプに分類していますが、ぴったり合うという人は、むしろ少ないでしょう。
混合していると、どれが本当の自分の性格なのか分からなくなり、ひどいときには、パニックになったり、葛藤してエネルギーを失います。
c.正しい解決の方向性
自分の性格が分かったとしても、解決が必要です。どのタイプも自滅のシナリオをもっています。
1万数千人を指導してきた私の圧倒的な印象は、「人は、性格どおりに行動し、自滅のシナリオどうりに自滅する」ということです。こんな言い方をするのは、大変失礼ですが、やはりそうなのです。それほど、性格は骨身にしみ込んでいるということでしょう。
自己流に解決を求めると、たいていの場合、行っては行けない方向へ行くということがおこります。例えば、一時挫折して落ち込んでいても、元気を回復すれば、「行け行けさん」はますます「行け行けさん」をしようとします。「ボロぞうきんさん」はますます「ボロぞうきんさん」をします。
あるいは、どのような性格になったら良いのかと、「普通さん」や「行け行けさん」になろうとしたり、あるいは、もっと手っ取り早く、ある部分を下げたり、上げたりしようとします。これは、すべて「仮面さん」になることです。
これこそ、本当の自滅のシナリオです。あなたにとって、「本当の解決とは何なのか」を知ることが必要です。