長い間、過食と拒食の繰り返して苦しんでいたKさんから、次のようなお手紙をいただきました。
「11月の研修会で、先生にご相談しました過食についてですが、『あなたの目的は、過食を治すことだけでいいのですか。本当の自分を生きたいと思っているのではないですか』の先生の一言でハッとしました。
それから少したった頃から、過食が不思議とパタッと止まりました。
今も食べ過ぎと思うこともありますが、『まっ、このくらいいいか!』と開き直り、下剤を飲むことも全くありません。治ってみると、何であんなに食べれたのか、不思議です。アルコールもあまり飲まなくなりましたし....。
しかし、『本当の自分を生きる』というのは難しいです。最近の自分は、小さい頃の自分に、戻ってしまったようになっていて、イライラとすることも多いですし、嬉しい時なども、妙に喜びすぎている自分がいます。
何は、ともあれ、過食が治りましたのでホッとしています。どうもありがとうございました。
3月の研修会には、どうしても参加できず残念でした。また、そのような会があるとうれしいです」。
<Dr.sasada のコメント>
過食症が治ったとのご連絡、大変うれしいことです。しかし、まだまだ安心はできません。これは、ごく最初の一歩ですね。
「本当の自分を生きたいという願い」を発見したことにより、世間の評価から一時的に自由になれました。
しかし、実際に「本当の自分」を生きれているわけではないので、感情が安定しないのはむしろ当然です。
これからが、本格的に「本当の自分を生きて、自分の山を登り、周囲の人も幸せになれる第3の生き方」ができるようになるためのトレーニングです。トレーニングですから、一歩一歩です。しかし、確実な一歩一歩です。