(不満さん)



  同じ様に子供のまま大人になったタイプですが、D(自由気ままな子供)が高いタイプです。今度は、不安ではなく、不満が出ます。不満さんと言います。

  思うようになっている間は大変機嫌がよいのですが、思うようにならないと機嫌が悪くなり、不満を振り回します。

  大人になって社会のなかで、自分の欲しいものを手に入れるためには、親の部分、つまり社会性が要ります。このタイプの人は、A(きびしい親)やB(優しい親)やC(合理性)が発達していないので、社会のなかで、人を指導したり、育てたり、信頼されたり、よい提案をだしたり、そういうことができません。

  D(自由気ままなな子供)は、まさに気まま、我がままにだけなります。社会は親のようには言うことを聞いてくれません。わがままだけでは通りません。面白くないからますます不満を振り回す。ますます人間関係がうまく行かず思うようにならないという悪循環になり、学校や会社へ行かなくなる場合もあるでしょう。


{自滅のシナリオ}

  どうして、このようになったのでしょうか? 原因は、(不安さん)が本当のB(優しい親)が足らなかったのとは異なりも、本当のA(きびしい親)が足らなかったのでしょうね。甘やかし過ぎたということでしょう。

  あるいは、いそがしいから物を与えることで、愛情を示したつもりになっていたからでしょう。E(人の評価を気にする子供)が低い場合は、立ち直りは容易ではないでしょう。

  自己反省能力があまりないため、自分の間違いに気づくことが出来にくいからです。自分は間違っていないと思っているのですから、大変難しいですね。

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